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とぼとぼとゆっくり減速していく絆
依然眉をひそめている
暫く見ていようか
学園までは、歩いて15分はかかるし
「…」
「ぇと―――ぇと…」
―――三分経過
「………」
「ぅんと…あれ?ぅぅん」
―――六分経過
「じゃなくてっ…でも―――ぇと」
「……………」
―――十分経過
「兄さん、分かりません」
「早くギブアップしろよ!」
涙目になった絆にツッコミを入れた
どうにも僕に負けるのが嫌だったらしい
降参を認めながらも、必死に解答を探しているのがよくわかる
なんともまぁ、可愛らしいというかなんというか
「こらこら、いくら兄の特権とはいえ、妹苛めはよくないぞ。透少年」
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