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「おやおや?」
「っ!!!!っっ!!!!!!!」
必死に堪えているようだ
言葉で負けるというのを、本能が理解しているんだろう
凄い涙目だ
「あー…静馬先輩?」
「なんだい、我が愛人(ラ・マン)?」
「うちの妹も、先輩も目立ってますよ。主に一般人に」
「ふむ」
周囲に視線をむけると、学園が近いからか生徒の人だかりが出来ている
妹も先輩も、必要以上に見た目がいいから余計目立つのだろう
特に先輩は既に二年通っている。故に学園の著名人となっているはずだ
あの性格と性癖のままならばだが
状況をそれとなく伝えると、先輩は相づちをうった。そして暫く黙考し
「……ぉぉ。路上プレイ」
「いやいや、それはないから」
「うむ、私も恋人達にこの密会がばれると困るので先に行くよ」
「―――また作ったんですか恋人、前の人達は?」
「では私は君達二人を歓迎するために、先に講堂へとむかうよ。何心配しないでくれたまえ。在校生一同心から歓待する所存だ、ではな透少年とその妹君!」
此方の話も聞かず、一目散に校門へと向かっていった
学園はもう目の前だ
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