1-01―――目覚めの朝

2/9

43人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
小さい頃、僕は怖い夢を視た 見たのではなく、視た 鉄の共鳴する音と共に視る、フィルムのネガみたいな夢 そんな夢を今でもたまに視る そこで起きた事は『必ず近いうちに現実で起こる』 例えば、両親が誰かに殺されたり 親戚の家に預けられたり 友達の家が放火されたり みんな夢で視た事が必ず起きた きっとこれが『超能力』って奴なんだろうとおもう その中でも『予知夢』ってやつらしいんだけど 詳しい事はよくわからない わかりたくもない 大人に話しても、変な目で見られるだけだった だから僕は、今ではこの不思議な夢の力の事を秘密にしてる きっと僕の力を知ってるのは、絆と静馬先輩だけだ あぁ……そういえば 両親が生きてた頃、隣に住んでいた子にも教えたっけ えっと…確か………
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加