1-01―――目覚めの朝

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「兄さんっ!!」 突然の怒鳴り声に、ぼやけていた意識がふっと覚醒する あぁ、眠っていたのか 辺りを見回すと、年頃の少女がベッドの横に立って怒っている 肩より長く伸びた赤茶色の髪 幼さの残る… と言うよりも、全体的に小柄な体で、髪を振り乱しながら、必死に僕を起こそうとしていたのだろう どれだけ必死に起こそうとしたのだろうか せっかくセットしたであろう髪がボサボサだ なにはともあれ、我ながら苦労をかけていると思う でも眠気の方が強いのでもうひと眠り――― 「って起きたそばから二度寝しないでください!」 … 釘をさされてしまった 仕方がないのでまだ睡眠を欲している体を起こし、いつものようにこう答える
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