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「それにしたって電話の一つくらい欲しいです!いくら兄さんと二人だからって」
「まぁ信頼されているんだし、いいんじゃないかな」
「でも―――」
「それより時間。ごちそうさま、おいしかったよ」
「あ、はい。お粗末様です。片付けるんで、先に玄関で待っててください」
事の本心ははぐらかして、新しい学校へと向かう準備を勧めた
まぁ……実の父が娘の安否を心配するどころか、貞操さえ兄に任せている、ということを聞いたら、きっと失神するだろうな
いや…逆ギレするか?
などと下らない事を考えているうちに、絆も鞄を持って玄関に着いた
どうやら今の短時間で髪も整えてきたらしい
さっきまでぼさぼさだったのに
素早いな、義妹よ
「お待たせしました。それじゃいきましょうか」
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