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俺はその場から逃げようとした。いや本能的に逃げないといけないと思ったのだ。
でも遅かった。
「あれ、草木先輩。今の見ちゃいました?」
少し照れくさそうにこっちを見て微笑む彼女の顔が俺の視界に入った
そこから俺は彼女に毎日のようにBL小説を渡されおまけにその愛を語られるようになってしまったのだ…
だがまだここまでならいい。でも彼女が渡してくるBL小説は、全て彼女が書いたものらしくしかもその小説の受けは俺自身なのだ。
しかし俺は彼女とは別れてはいない
まぁ彼女の方が俺のことを本当に好きなのかは分からない。好きでなくても好きになってもらう為に俺が頑張れば良い話だ。
でもそんな風に俺が頑張れるのはどんな彼女でも俺が彼女のことを愛してしまっているからだ。
そう思いながら自宅へと帰ろうと思い振り替えると
「ねぇねぇ草木先輩!聞いてください!!」
と言いながら走ってくる彼女の姿があった
どうやら今日も俺は、彼女のBL話を聞くことになりそうだ。
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