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草木凛こと俺には二つ下の彼女がいる。
見た目は可愛く運動神経も良い。皆から好かれるような子で、運動も勉強もできない地味な俺にはもったいないくらいの彼女だ。
付き合って1年が経ったのだが彼女には他の誰も知らない秘密があった…俺ですら最初気付かないくらいの秘密………
それは
彼女がBL小説作家だったということだ。
そのことに気付いたのは、付き合いはじめて1ヶ月経った頃だった。
彼女は俺が遊びで男と肩を組んでいるのを見て、突然顔色を変えたと思ったら走って何処かへと行ってしまったのだ。
そりゃ、不自然に感じるよな?
俺が男と肩を組んでいるのを見るだけで逃げるんだぜ?
もちろん追いかけた………
だがそれがそもそもの間違いだったんだ
彼女は路地裏にいた。
俺がさっきのはどうしたのかと声をかけようと思って近付くとそこには、涎を垂らしながら興奮しているのか鼻息が荒く、ぶつぶつ言いながらメモに何かを書いていっている彼女がいたのだ
「葉月、何をして…」
俺が彼女の名前を呼び一歩近付くと
「うふふふふ草木君はやっぱり受けよね。はぁあそこから家へと連れられてうふふふふふふ」
聞いてはいけないことを聞いた気がした…
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