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「…っと、ごめんね」
しばらく歩いて口を開いたのを見上げ、万智は首を傾げた。
「あ、いや…本当は遊びに行きたかった？とか…」
そう切り出して、万智の肩から手を離す。
「……あ…」
「…え？」
触れていた温もりが無くなった事につい漏れた声に意外にも2人揃って動揺した。
けれど、万智には大した意味など無い。
「すいません…助かりました。」
小さく頭を下がれば、見上げる事もしないまま向きを変え、またのろのろと歩き始めた。
何処に行く？
また、そんな事を思いながら
灯りの集まる方へと向かって歩いた。
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