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「ねえねえ、カナちゃんのタイプってどんな人?」
「んー、内緒にしてくれる?」
「もちろんだよ」
てか、カナちゃんの上目遣いってかなりの兵器だな。
「あのね、背が高くて、筋肉質な感じで、頼もしい人がいいなって」
へえ、体育会系か。
お嬢様みたいなカナちゃんだと、がっしりと守ってくれる人に憧れるのかも。
「で、タイプの人は来たの?」
「うーん、まあね。あ、みんなで撮った写真があるんだけど」
「見たい、見せて」
カナちゃんのピンクなカバーのスマホを覗いてみる。
どれどれ。
「……って、まさか、この人?」
こくりとカナちゃんは頷いた。
三対三で、女の子達はカナちゃんを含めてふわふわ系。
男の子の内、二人は軽い茶髪でその辺に居そうな感じ。
問題は残りの一人で、カナちゃんのタイプとして連れて来られた人に間違いないんだろうけど、ちょっと、いや、かなり酷い。
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