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アキ『(そして、広一は今年中学生になった)』
アキ『(中学生になれば今まで以上に嫌な目に遭う。だから、俺が護っていかなきゃいかない)』
アキ『(もう広一の嫌いという言葉ひとつで俺は平気で人を殺せるようになった。なんだか殺人マシーンみたいに聞こえてしまうのが少し癪だった)』
アキ『(しかし、時々気の迷いでこんなことを思ってしまうことがある)』
アキ『(これで、良かったのかと)』
アキ『(広一の同い年の子供や年下の子供や友達の兄、他にも殺した奴は多数いるが別に護るだけなら殺さなくても良かったんじゃないかって)』
アキ『(少しだけ、思ってしまう)』
アキ『(同い年はやり返したり怖い思いをさせればなんとかなるかもしれない。兄は普通に警察に通報すればいい。年下は俺からキツく言えば良かったかもしれない)』
アキ『(実際、護るだけなら殺す必要なんてどこにも無いのだ。むしろ殺した事がバレたら広一が一人になって余計に護れない)』
アキ『(なら、それが分かっていて、何故俺は広一の為に人を殺す?)』
アキ『(それが、いまいち分からなかった)』
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