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と言うわけで、この午後のお茶会を催すことになったって訳。
わたしサイドには公爵夫人始め皇太子妃派と、あちらの側にはモンバッカー王女派が座ってる。
鼻が曲がりそうな香水の香りもしてるから、きっとこないだの伯爵令嬢も向こうサイドに着いたんだわ。
これ、どういうことか分かる?
彼女たちの保護者である夫や父親が、そのまま派閥に別れると言うことなの。
ピリピリした雰囲気の中、互いに嫌味を言い合いながら牽制しつつ、優位に立とうと舌戦を繰り広げている。
もちろんこの場には女性だけ。
だからあっちの王子さまのことは、今もなんにも分かんないのよねぇ。
いてもいなくても同じなら、何故わざわざ一緒に来たのかしら。
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