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「それで、ベルちゃん本当はどう思ってるの?」
大盛りご飯に、オーマグロのステーキを軽く2、3度ちょんちょんと付けてから一切れ食べて、タレのしみた炊き立てご飯を続けて口いっぱいに頬張った。
「ふぁい。もいひいでふわ」
もごもご咀嚼しながら、口の前に手を当てて答えるんだけど。国王様ことお義父さまは苦笑する。
「うん。美味しそうなのは、君の食べっぷりから良く分かるよ。
僕が聞きたいのは、息子に求婚してる王女さまが来てるのに、君はまるで相手にしていないらしいじゃないか」
珈琲のカップに口を付けて、美味しそうに飲みながら続ける。
「確かにウチの息子は君しか眼中にないけどね。それと王族の婚姻は別って知っているんでしょう。
だけど君は慌てた様子もない。何故かな」
琥珀色の瞳が、キラリと光った。
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