うごめく陰謀③

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騒ぎを大きくする性質のカタリーナ王女。彼女を隠れ蓑に、自由に動ける人間、それは。 「ボルシチーノ帝国軍人、グイード・スビョークラ中佐が裏で画策しているかと」 「あ、カタリーナ王女の弟王子って言わないんだ」 ドヤ顔のわたしに、お義父さまが突っ込んだ。あら、忘れていたわその存在。 「確かに影が薄すぎて、暗躍するにはピッタリなキャラ設定ですわよね」 「色々惜しい子だよねぇ」 そういやその王子はどこ行った。 「あ、レッドと国内の視察に行ってたよ。もう帰ってきて、今度はスビョークラくんが視察に向かったけど」 「まぁ、一応公の名目である視察はなさってたのね」 そして視察に出るついでに、中佐が陛下の伝言を伝えると称してわたしを見にきたと。
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