新婚夫婦の甘い日常②

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「ベル、マリーベル。僕の野苺、僕の癒し」 キャラメルのように甘い囁きが、夢の中まで響いてくる。 「貴女のそのふっくら可愛いくちびるで、どうか僕を癒してくれないだろうか」 嫌って言っても、聞いては下さらないのでしょう? 「ああ。僕の女神。貴女に拒絶されては、もう僕は生きてなどいれない」 まぁ。随分大げさなのね。 「大げさかい?君に癒してもらえないのなら、午後の執務なんてする気にならないのだけれど」 あら駄目よ。お仕事はちゃんとしなくっちゃ。 「全く君は勤勉だね。僕が過労死しても良いのかい」 ダメッ。それは駄目。わたしをひとりにしないで頂戴。 もう一人ぼっちになるのは嫌なの。誰かを見送るのはもう嫌なの。 「ああ、泣かないで僕の愛しい人」 焦ったような声と共に、温かいぬくもりに包まれる。
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