新婚夫婦の甘い日常②

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あやすように髪を撫でる手と、瞼や頬に落ちるくちびる。 「はぁ……君はどこまでも甘く、柔らかいね」 「んっ---んんっ?」 くちびるが柔らかいものに包まれて、はむはむと甘く唇で噛まれて目を覚ます。 「で、殿下---ぁん」 驚いて口を開いた拍子に、彼の熱が滑り込み。怯えて奥に引っ込んだ舌を絡め取り、なぞってくる。 えっと。どうしてわたし、殿下に襲われてるのかしら。 確かちょっと休憩しようと、日当たりのいい部屋の長椅子に寝ころんでて…… 「僕とのキスの途中で考え事なんて、随分余裕なんだね」 「よ、余裕なんて……やっ」 蒼い瞳をすがめながら、顎から喉へとくちびるを滑らせて行き、時折強く吸いついて。甘い痛みを落としてゆく。
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