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ゾクゾクと甘い痺れが背中に走り、
「あ、イヤッ」
仰け反った拍子に、片手で器用にコルセットを緩め始めた。
あのね、コルセットって下着なの。緩める前にドレスがあるんだけどさ。すでにドレスは身体に纏(マト)っているだけの状態で。
長椅子でうたた寝している間に、殿下に脱がされかけていたのだと気付く。
「甘いもの、食べたいんだよね」
「で、でしたらお茶の用意を」
「うん。今すぐ食べたくってさ。ホラ、マシュマロが目の前にあるから」
そ、それはマシュマロではなくて、わたしの---っ。
もはや胸に引っかかっているだけのドレスを、コルセットごと下にずらしてくる。
「ん。柔らかくて甘いね」
胸に顔を埋めて、くちびるで軽くなぞりだしてきた。
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