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抵抗しようともがいてみても、片手で簡単に押さえられ。蹴り上げようとジタバタした拍子に、なんなく脚の間に身体を割り込ませてくる。
本っ当にこういうところは、ちゃっかり抜け目なくて嫌になるわ。
長椅子に寝ころんでいたわたしは、完全に彼にのしかかられて襲われている。
しかも今はまだ日の高い時間、ってことは。
「ああ、真っ白な肌が薄い桃色に染まって来たね」
「見ないでっ。殿下のえっち!」
まるっと殿下に見られているって事で。もう本当に信じられないくらいに、恥ずかしい。
「エッチなのは君の身体だよ、ベル。ほら、分かる?
指先で触れているだけなのに、物欲しげに身体をくねらせて」
変態殿下の瞳が妖しく揺らめいて。
蒼い瞳に、情欲の炎が燈る。
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