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ポーン!
闘「着いたようだぜ」
然「それでは、天カツ宮に行きましょう」
エレベーターのドアが開き、二人が外に出ると、エレベーターは、ひとりでに下へ降りていった。
闘「そういや、中には上に行く印『▲』しかボタンが無かったけど、どうして他のボタンが無かったんだ?」
然「恐らく、あのエレベーターは片道専用、つまり地下1階から3階に上るためだけのエレベーターで、だから、私たちが降りると自動的に地下1階へと戻って行ったのでしょう」
闘「なるほどな。それであのエレベーターはあまり使われていないんだな?!」
然「おそらく…と、そうこう言ってるうちに着きましたよ」
闘「おぅ」
二人の前には懐かしい気もする文字が書かれていた。
二人は天カツ宮に入ろうとしたが、突然、闘は腕を掴まれ隣の部屋へ引きずり込まれた。
ボトル「あらっ、二人とも、私の部屋を素通りして行くつもり?」
然「こんにちは、ボトルさん」
闘「何だよ、お前か。いきなり、腕つかまれて、引っ張り込まれたから誰かと思ったぜ」
ボ「アンタたち、4階に行ったんじゃなかったの?この辺でウロウロして何してるの?まさか道に迷ったって訳でもないんでしょ?」
闘「何言ってんだよ。4階にはちゃんと行ったし、4階に居た3人、然、3人で良いんだよな?」
然は頷いた。
闘「…は倒した。そしてこれから太陽の間を目指す。その前に月下廊とかいう所を通らなければならないらしいけどな…」
ボ「そうそう、その事なんだけど…私たちも、あれから、その『月下廊』とかいうものについて調べてみたんだけど…」
ボ「そういえば、二人のどちらかって…『木の素(ソウル)』を持っているはずよね…琴牛宮の宮番(ゾディアック)は倒して来たんでしょ?」
闘「あぁ、それなら確か、然が持ってたはず…。俺は確か四死球で、金(かね)の素を貰ったな…」
闘は懐から金の素を出そうとしたが、ボトルがそれを制した。
ボ「それは関係ないからいいの」
ボ「肝心なのは『木の素』の方よ」
然「どういう事ですか?」
ボ「その『木の素』には毒を吸収する効果があるらしいの」
闘「へぇ」
ちょっとふて腐れた感じで闘は答えた。
ボ「前にも言ったけど、あそこには毒を持つ何かがあるらしいわ。そしてその毒から身を守ることができる土の素(ソウル)もね。」
ボトルは然の方に向き直り、こう言った。
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