第十三章 月下廊の戦い-月夜の晩の敵って何者?-

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ボ「あなたは、それ(木の素)があるから、しばらく毒には耐えられるはず。しかし、彼は無理だと思うわ。だからあなたが土の素を取りに行って、彼に土の素を渡す。そうすれば大丈夫。二人とも「花の道」いや、『月下廊』を突破出来るはずだわ」 然「有力な情報、ありがとうございます」 闘「これで『月下廊』とやらも楽勝だな!」 闘「それじゃあ、隣の天カツ宮から『月下廊』行きの階段へ向かいますか?」 然はボトルに深く一礼した。 闘「然、早く行くぞ」 二人は10瓶宮を後にした。 二人は、天カツ宮に入り、早速、部屋の奥の埃だらけで普段使われていないドアを開け、階段を上ろうとして、フライに呼び止められた。 フ「ちょっと待ってください」 闘「何だよ、先を急いでるんだよ」 フ「お二人に話があるのです」 然「なんでしょうか?」 フ「ボトルに『木の素』の事はお聞きになられましたか?」 闘「あぁ、さっき聞いたよ」 フ「実は『木の素』についてボトルが知らない事があるのです」 闘「もったいぶらずに早く言えよ」 フ「実は『木の素』の毒の吸収能力には、限界があるらしいのです。お二人のうちの持っている方…それを見せてはもらえませんか?」 然は、懐から木の素を取り出してフライに見せた。 フライ「今、この『木の素』は、きれいな緑色をしています…ですが、毒を吸収していくと、徐々に色が灰色に変化して行き、すべてが灰色になった時、毒を吸収出来なくなるらしいのです。…これはお返しします」 フライは、然に木の素を返した。 フライ「そしてその毒を吸収出来なくなるまでの時間なのですが…残念ながら分かりませんでした。ですから気をつけて出来るだけ毒を吸わないように注意して、素早く『月下廊』を突破してください。私が言えるのはこれくらいの事だけです。それでは、本当に気をつけて!」 フライは天カツ宮の入口の方に去り、それを見た闘は、階段と天カツ宮の間にあるドアをゆっくりと閉めた。
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