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あれから1時間…
「…んっ」
福井が、目を覚まし初め、寝返りをうつ。
「福井?」
俺は、呼びかけてみる。
ゆっくりと、瞼が開く。
「…えっ?立野さん?あたしの…家。」
ぼんやりと混乱している福井に、
「大丈夫か?」
「えっ!!やだ、どーして?」
完全に目を覚ました福井は、驚きを隠せない様子で、飛び起きる。
俺は台所へ行き、水をコップに入れ、福井に差し出す。
「…飲め。」
訳が分からない様子だけど、福井は素直に受け取る。
福井は、半分ほど水を飲み、
「…立野さんが、送ってくれたんですか?」
「…あぁ、寝てしまってたからな。」
「すみません!立野さんに、こんなこと…
もう、大丈夫…です…
誤解…されます…」
「…誰に?」
「…その…」
言葉に詰まる福井に、俺は…言葉を付け足す。
「…好きな人…か?」
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