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そっと唇が離れる。
再び視線が絡み合い、恥ずかしさで下を向くと、
再び抱きしめられる。
「…夢を見てるみたい。」
「俺も、夢のようだな…もっと早く、こうするべきだった…」
抱き合いながら会話を交わす。
「立野さん、時間…」
急に、現実的な事が頭をよぎる。
「…あ~」
立野さんは、腕をほどき時計を確認する。
「こんな時間か…そろそろ帰るか。ゆっくり休めよ。」
そう言い、立野さんは立ち上がり、
「鍵、かけてくれるか?」
と言いながら、玄関に向かう。
「あっ、はい。」
私は、ベットから出て立野さんの後をついて行く。
もっと一緒にいたいな…
トボトボ歩いていると、立野さんが急に立ち止まり、私の方を振り返る。
「…まだ、言ってなかったな。」
えっ?
「福井…俺と、付き合ってください。」
あっ…
そういえば…
ちゃんと伝えてくれた事に、嬉さがこみ上げ、
「…はい。」
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