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「ごめん、遅れた」
「早くしろ、置いて行くぞ」
僕たちはこれから夜の学校に忍び込み、肝試しを兼ねて学校の七不思議を実証しようと、冒険に出掛けるところである。
メンバーは、小学生最後の夏休みの思い出づくりとして、夜の学校の冒険を提案した僕、こういう事には直ぐ身を乗り出してきて、最初に賛成した彰正、怖がりの癖に彰正に誘われると断れない陸。
図書館で計画を3人で練っていたときに計画を聞かれてしまい、告げ口されたくなければ参加させるように談判してきた、お転婆な双子の女の子、由美と由希。
2人といつも一緒にいる茜さん、彼女の参加は彼女が好きな僕としてはラッキーだ。
この総勢6人が冒険隊のメンバーである。
学校の正門前に集合した僕たちは、周りを見渡して誰にも見られていない事を確認、それから門を乗り越えた。
この冒険が一夜だけで済まないなんて、知る術も無く。
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