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転『ぶっ倒れてるぞ!』
直「っ!?」
蒼「っ!?」
直「何っ!?どこにだっ!!」
転『焼却炉の近くの林の中だ』
直「何でそんな所に…?」
転『オレが知るわけないだろ!?でも人の声がして行ったら倒れていたんだっ!!』
蒼「倒れている奴の特徴は?」
転『お前誰だっ!?』
蒼「いいから答えろ!!」
転『全体的に銀髪っぽいが毛先が赤くてマスクしてて白衣を着てる』
?『ねぇ、なんで学校に行ってないの?君』
転『あ、お前は!』
蒼「…理事長…?」
聡『あれ?蒼真くんの声?』
蒼「あの!」
聡『…確かに室井くんだよ。私のところにも電話来てて途中で切れたけど。…外傷はない。…スタンガンかな…?そっちも気をつけ…ぅぐっ!!……ま、た……き…み………か…』
蒼「理事長?…理事長っ!!?」
転『あ』
電話が切れたみたいだ。
…え?何この展開マジで怖い。
直「…オレ行ってくる」
蒼「待て!オレが行く。今のお前よりオレのが早いからな」
直「…それもそうだな。頼むぞ。蒼真」
蒼「あぁ。任せろ。……なぁ、直人?オレさスゲー嫌な予感がするんだけど…ここを離れて大丈夫か?」
直「まぁ、大丈夫だろ。万が一、ダメだった時の事も考えて早めに戻って来てくれないか?」
蒼「…分かった」
望月先生の問いに答えた蒼真さんは教室から出ていった。
2人とも廊下に出て、走って行く蒼真さんを見送った望月先生が教室に戻って来た。
燐「……望月先生…?」
望月先生があからさまに動揺していたので、オレはつい声をかけてしまった。
直「胸騒ぎがする。…お前ら、これから気を抜くなよ?おそらく何かが起きると思う」
愛「…絶対?」
直「フン…不運な男の胸騒ぎは大体が当たるんだよ」
ピリリリリ
また望月先生の携帯が着信した。
直「蒼真か?どんな状態だ!?」
蒼『非常にマズイ状態だ。光汰は今から寮に運んでくる』
直「マズイって何がだ!?」
蒼『今回の犯人が…』
直「……誰なんだ…?」
蒼『……大神だ…』
直「何っ!?根拠は??」
蒼『…たぶん、理事長が書き残したと思われる文字が地面に書いてあって…』
望月先生は蒼真さんと電話をしているみたいだが、今はスピーカーじゃない為、会話は聞きとれない。
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