彼女の趣味

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先週、私のクラスに転校生がやってきた。 私は生まれてはじめて美人という人を見た。 背は高いし、長い黒髪はさらさらだし、顔は小さいし、スラッとしてて少し大人な雰囲気があるし、私とは正反対。 転校初日でも授業に遅れずよく答えるし、体育でも大活躍だった。 彼女はすぐに学校の噂の人となった。 彼女はいつも女子に囲まれ、遠巻きの男子は増えていった。 もちろん、私が彼女と話す機会などなく、教室の前の方に座る彼女を後ろの方から見ているだけだった。 人気があるのは分かっていたが、人並みの興味しかなかった私は、いつも通り友達と過ごす毎日だった。 そして、昨日。 私は教室で友人とお弁当を食べていると、彼女がやってきた。 「すみません。美術部の方だと聞いたのだけど」 このクラスに美術部は私しかいない。 「私、美術部だよ?」 「よかった!さっき教えてもらったの!もしよかったら、見学のお願いをしたいのだけど、今日は活動をしている?」 この学校の美術部は人数が少ない。 同学年に部員が3人のため、新入部員は大歓迎だ。 「最近は毎日部活があるよ。今日の放課後も美術室でやってるから、是非来てね!」 「ありがとう!美術室ね」
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