彼女の趣味

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文化祭が終わり、先輩が抜けて2人の美術部員は、次のコンクールへ向けて作品製作を進めている。 「美術部といっても、顧問の先生はほとんど来ないから、私たちがやりたいときに部活をしている感じなんだよ」 「そっか……」 「コンクールへの参加は自由なんだ。私たちは話し合って、挑戦してみようってことになって毎日描いているんだよ」 彼女はどこか嬉しそうで考えているような顔だった。 「何をつくってもいいの?」 「もちろん!」 彼女は少し考えると、目を輝かせて言った。 「よし、決めた!私、美術部に入る!」 「え!?本当に……?」 「ええ!」 今日から美術部は3人になった。 しかし、不思議なことに有名な彼女が美術部に入部したことは噂にならなかった。 しばらくの間、彼女は美術室の見学やこれまでの先輩方の作品を鑑賞してすごしていた。
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