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僕の尿意はとっくに消えていた。
尿意を雲散霧消させるほど、興奮が広がっていたのである。
微塵の冷静さは残っていたようで、ドアを触ってしまった汚らわしさから、手を洗うことにした。
何しろ“あれ”をしていたかもしれない高井が触ったドアなのだ。
2つあるうちの、入り口に近い洗面台で手を洗う(隣の洗面台には石鹸がなかった)。
顔を上げて鏡を見ると、興奮が溢れて笑みとして表出していた。
もし、高井が“あれ”をしているところを写真にとって皆に見せたら、どうなるだろうか。
そんな考えが僕の興奮の種だった。
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