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でも切っ掛けがない
俺から話しかけない限り
向こうから俺に話しかけてくる事はないし
彼と話したいと思っている人間は
集団以外にもチラホラいる
チラチラと様子を伺いながら彼を見ている輩は
恐らく集団がはけたら話しかけに
行こうとしてるんだろうな
モテるな 男子校だけど
はぁ……と溜め息をついて
本当にチャンスはくるのかなと
半分諦めながら 1日を過ごしていたら
アッという間に帰りの時間になった
彼は相変わらず集団に囲まれ
集団に早く早くと言われながら
職員室の方に行ってしまった
……………最後まで目線は合わなかったな
光希が俺のところに帰ろう!と来て
光希の周りには光希信者の連中がくっついてくる
光希は暫くは彼らと話し込むから
それまでは大人しく待ってる
待ってる間にやはり色々考えてしまう
……………そうだよな
やっぱり話しかけるなんて無理だ
この調子だと3週間なんて
あっという間に終わっちゃいそうだ
…………何処かに
2人きりになれる場所でもあればいいのに
…………………駄目だ そんな事思ったら
段々 自分の欲望が増えている
俺はそんな事思っちゃいけない
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