辛い日々の始まり

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「…………………悠真兄さん 毒素はいいの?」 何故かいつも俺の中に出している毒素を 悠真兄さんは外に出してしまった 「毒素はもういいんだ 伊月が俺の側にいてくれるなら」 …………何故 わざわざそんな事を言うんだろう 「………………毒素を入れないのなら どうしてこんな事するんですか」 「毒素を入れるだけが目的じゃないからな もう お前の身体に傷をつけるような真似は 一切しないから安心しろよ 毒素を出されるとお腹が痛くなるだろ 伊月の身体が大事だ」 毒素を入れないなら これは何の為にする行為だろう …………………………やっぱりこんな事おかしい この人はまさか 悠真兄さんにそっくりな全く別の人では? 本気でそう思えるくらいに 今の悠真兄さんはおかしすぎる 今日 何かあったのだろうか 「もうお兄ちゃんって呼ばなくていいの?」 「伊月の好きなようにしていいよ」 「………………」 「伊月…………もう1回さっきの続きしようか?」 「…………はい」 俺は悠真兄さんの変貌に酷く混乱しながらも 兄さんが求めるまま身体を自由にさせた 兄さんの行為を受け入れながら 今までされた事がないような色々な事をされ 自分が自分じゃなくなりそうになり 恐くて恐くて兄さんの身体にしがみついて ひたすら泣きじゃくった
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