辛い日々の始まり

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「伊月………伊月………… 可愛い俺のお人形さん 本当に可愛い 食べちゃいたいくらいに 俺のしか知らない俺しかいない可愛い伊月 こんなに可愛いお前を離すと思うか? お前の身体は俺の形になってるのに お前のここは俺のを何度も受け入れて 俺以外受けつけないのに 俺しか知らない俺しか見ない 俺だけがお前のよさをわかってやれるよ 大好きだよ 可愛い俺の伊月…… だからあの男が憎い…… あんな男に伊月は見せない もうあの男に近づいたりするなよ 近づいたらお前に 何をするかわからないからな」 「…………………………」 …………………いつもの方がもっと乱暴なのに いつもより尚更辛い………… 悠真兄さんは俺に何回も行為をして 何度も何度も愛の言葉を囁いては あの男と呼ぶ人間に対する まるで呪いのような言葉を投げ続けた こんなに何度も何度も 行為を求められたのは初めてだった そもそも兄さんに今までされてきた行為は 俺を痛めつける為のものだった 兄さんの心境にどういう 変化があったのかは分からない けど おそらく何処かで 俺と今枝さんが一緒にいる所を見て 何かを感じ取って 俺に対しこんな風に 態度を豹変させたのかもしれない 「………………伊月」 「……………………」 「あの男の所に行こうとしてないよな」 「……………………」 「絶対にあの男の所には行かせないからな 学校もしばらく休めばいい ずっと2人でこうしていようか……… ここでなら あの邪魔な光希も家族も 誰もいない 俺達2人だけだ……… ずっとお前とこうやって抱き合っていたい…………」 「…………………………はい」 兄さんが求めるなら
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