第3部 脆い絆

137/138
1086人が本棚に入れています
本棚に追加
/469ページ
「………………俺もですよ 俺も赤池さんの側にいたいです……… 赤池さんが必要です………」 「…………はは………いいな……… 幸せすぎてやばい………」 「…………ふふふ」 「…………名津羽お姉ちゃん………あの二人くっついて道端でイチャイチャしてるよ………」 「……………あれでよくお互い無視してるなんて言えたわよね…………見てるだけで胃がむかつくわ…………ごちそうさま」 今までの辛い出来事は赤池さんに会う為の物か きっと俺が普通の高校生だったら 間違いなく無かった出逢いだ 赤池さんに出逢ったのは本当に偶然だけど きっと世の中はたくさんの偶然が積み重なって 幸せにも不幸せにもなる凄く紙一重の世界なんだ 俺があの家庭の中に生きたのも そこで受けた様々な事も 今枝さんの事も 悠真兄さんの事も 全部全部 糸が絡まってぐちゃぐちゃになってしまったけど 少しでも何かが違っていれば もっといい方向にいってたかもしれない でも そうであったら 赤池さんには出逢えてなかったんだ 「……………赤池さん」 「……………うん」 「……………今まで過去を振り返って いい思い出はないと思ってましたが あれらがあったから赤池さんに出逢ったのだと思うと 俺の人生も捨てた物じゃないと思います……… 出逢えてよかった…………」 「……………ああ……………」 例え これからどんな苦難があったとしても 赤池さんと一緒なら乗り越えよう 神様 赤池さんと出逢わせてくれて ありがとうございます 「……………よし、少し走るか?」 「はい!」 "ただいま"って言える家があって "おかえり"って言ってくれる人がいて こちらがにっこり笑うと あちらもにっこり微笑んでくれる そんな人がいてくれたら それはきっと奇跡に違いない 薔薇と傷 完 ※ 次のページから後書き&番外編!
/469ページ

最初のコメントを投稿しよう!