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私は、秋
17歳の時、1つ下の彼に見送られながら、病院のベッドで、この世を去った、、、はずだった
意識が少しずつ薄れていき、、、
気がついたら、
彼が私を抱きしめながら泣いてるのを上から眺めていた
私は、その時から、彼の周りを浮遊している
そこから離れる事ができない
もう、どれ位に成るだろうか?
彼は、少しずつ成長していき、私は17歳のまま、、、
彼は、雨の日とか、くもった窓ガラスや、鏡に向って、私に話す様に話す
、、、もしかして、私が見えるの?
ある雨の日、「りょう、、、」とつぶやいてみた
彼は周りを見回している、、、
私の声が聞こえるの?
「りょう!」
今度は叫んでみた
すると突然、鏡にひびが入った
彼が、「アキ?」と言う
「りょう、私はここ、ここにいるわ」と言った瞬間、その鏡は、粉々に崩れ落ちた
私とりょうとの、お互いを見つけ合う旅は、こうして始まった
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