プロローグ

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いつから毎日がこんな詰まらない物になってしまったのだろう。 あのマリモ野郎がくる前は、友達と馬鹿やったりして楽しい日々を送っていた。 学校だけが僕の居場所になっていてくれていた。 まあ、それも僕の勝手な思い込みだったらしいけど。 「亜樹!俺を無視するな」 マリモ野郎は今日もただ五月蝿い。 「晴華が呼んでるんだから返事くらいしろよ!」 僕のもと親友である佐久原も馬鹿みたいな発言をしてくる。 皆、マリモ野郎に恋して騒いで喜んでいる。 どうやら喜べない僕一人頭が可笑しいよう。 こんな不良品は何処に行ってもごみ扱い、無くなっても誰も困らない。 頭が痛い、痛い。 もう考えることを止めてしまいたい。 もう息することを止めてしまいたい。 こんな世界大嫌いだ……
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