追憶と今

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目を開く。 結局、俺は何をしたいんだろう。 ビニールを被って埃をかぶってる制服を見てため息を吐いた。 「亜樹に素直に好きだとも言えずにさー……」 こんな自分が嫌でまた目を塞ぎたくなる。 でも、それじゃだめなんだ。 がばっと起き上がり、制服へ近寄る。 明日は学校へ行こう。そして、ちゃんともう一度話をしよう。 自分へ気合いを入れて、顔をペチペチと叩く。 そして、久しぶりに目覚ましをセットして布団に潜り込んだ。 今日はなんだか緊張してなかなか寝つけなかった。
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