第1章 マリア

3/5
前へ
/14ページ
次へ
まだ20代だろうか。 年齢を女性に聞くのはタブーだと判っている大河内は、 マリアに、 「今日はこのホテルジェルモンドに宿泊してくれないか」と言った。 マリアにいきなり自宅に来られるのが恥ずかしかったからだ。 マリアは「構わないわ。 ところでスイート!?」 「まさか!俺は自分の家のマリアに見せられないところだけ片付けに行くんだ!!」マリアはそっと明日の朝までここにいなさい」 「はあ~い」 不満そうなマリア。 でも仕方ないな。 マリアがこれからメイドとしてウチに来るんだったら。 もう少しきれいにしよう俺の家、 なんちゃって。 マリアには携帯の番号を教えて(マリアからも携帯の暗号をもらった)。 家へ急ぐ。 こんなメイドいらねえぞ。 どうかしたんだよ。 どうかしたんだよ、 大河内春樹。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加