僕ヘ。

第1章

テーブルの上でマナーモードのスマホがブーブーと揺れた。メールか。

出掛ける支度を優先して後でチェックしよう。
着替えを済ませソファーに座ってコーヒーを飲みながらスマホを見る。

メールが数件。メルマガに学校の友達、…ん？これ誰？アドレスに僕の名前が入ってる。

恐る恐る開けてみた。

…！？

なんだ…これ…。

１３年後の僕…？からのメール…。

悪戯か？

メールには、２３才の誕生日に生涯を閉じろと書いてあった。