第1章

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朝起きたらスマホがベットの下に落ちていた。 メールを読みながら寝てしまったのか。スマホを拾ってメールをチェックする。 数件のメールの中に…また僕の名前が入ってるアドレス…13年後の僕からのメール。 昨夜のメールで考えてた事を思い出しながら、躊躇いなくメールを開く。 予想通り。僕が僕からのメールだと信じたと前提の文面。 僕だと信じてくれたかな。 少し、驚かせるよ。 僕が興味を持ったジャンクDNA。あの時、心密かに想像をめぐらせたその中に、ジャンクDNAに書き込みが出来れば…と考えただろ? ちょっと前にね、その技術は開発されたよ。遺伝子にデータ保存をするという優れたものだ。 使われるのはジャンクDNA。書き込みも読み取りも出来る。 …えっ…ほんとかよ…。 やはり技術の進歩は凄い。日々進化し続けている。 僕は書き込みが出来ればと思ったけど、まさか、データ保存に使うなんて、凄すぎるよ。 驚いたよね。だけど、人に言ったらダメだからね。 僕は遺伝子に関係する、あらゆる研究、実験をしているんだ。所謂、研究者だ。 …この流れからいくと、やはり状況説明? メールの送り主は、やっぱり僕だ。
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