第1章

8/13
前へ
/26ページ
次へ
僕が所属しているのは、国からの補助金が出る国立の某総合研究所で、かなり有名な所なんだ。 で、いろんな大学や専門職の人達と協力関係が成り立っていて、僕は某大学の遺伝子研究において第一人者の門倉教授と共同で研究をすることになったんだ。 …何か…続きを読みたくない…と思ってしまった。 嫌な予感がする…。 きっと僕は何かをやらかしたんだ…。 スクロールしたくない。人差し指が画面の上で躊躇する。人差し指をちょっと動かせば続きが出てくるのに、なかなか画面に触れられずにいた。 13年後の僕が僕を悩ませる…。 こんな事ってある? 13年後の僕は、今、僕がこうしている事を予想していただろうか。 暫く考えて思った。いや、想定内だな。たぶん想定内だろう。 見ないわけにもいかない。思いきって画面を見ながらスクロールした。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加