思いの行方

6/14
前へ
/189ページ
次へ
やっぱりコイツ嫌い… 年は1つ上だけど、同期の杉山 冬夜。 見た目は良い男の部類に入ると思うが、何故か反りが合わず、いつも言い合いになる… 結局最後は嫌味を言われ、私がキレるというのが定番になっていた… コイツとは分かり合えることは無いな… そう思いながら、業務日報を書く。 「お疲れさん!花音!」 この大きな声は、私の上司の五日市 大輔課長。 「お疲れ様です。課長!研修大丈夫でしたか?」 「おぅ。良くやった。若干寝てたヤツも居たが、あの長さであれだけなら上出来だ!」 「とりあえず寝てたのはチェックしといたから、後で担当に言っとくわ」 「怖っ。さすが課長…」 「やっぱり寝てましたよね…前からも見えてました…。研修内容練り直さないと…。課長!ご指導頂けま…」 「はいはい。今日は花音も疲れてるだろうから、また明日な。とりあえず飲み行くか!」 「いいっすね~」 と部の色んな所から声があがる。
/189ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加