思いの行方

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実咲をチラッと見るとOKマークを出していた。 じゃ。行きますか!とパソコンを閉じる。 いつもの居酒屋に入ってみんなで乾杯。 「くぅ~上手い!!」 と声が彼方此方からあがる。 「実咲はいいな…お酒飲めて…」 「花音ごめんね。ソフトドリンクで何か気になるのある?あったら頼むよ!」 とメニューを広げてくれる。 見かけから、日本酒の一升瓶を抱えて飲みそうと言われる私だが、全くをもってお酒が飲めない…。 大学生の頃、学園祭でアルコールが飲めるかの簡易検査を医学部の人がやっていて、診てもらったが… 飲んだら救急車に乗るレベル…やめときなさい… と、おちゃらけた医大生が真剣な顔つきで言われてから、ずっと自分の中ではそんなこと無い!と否定してきた。 20歳になってすぐ、飲んでみたら案外平気かも!と思って興味本意で飲んだが、その後が最悪だった… 今でも思い出したくない思い出で、それ以来一滴たりとも飲む事は無かった…
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