3人が本棚に入れています
本棚に追加
私はたゆたう。
無限の時を、無辺の場所を。
ああ、また同じ、同じ時を繰り返す。
過ちの時を、幾度となく。
無駄に過ごし、無駄に繰り返し、何一つ変えようとしない私が。
愚かに際限無く。
この片手に握り締めた小さな機械。
これだけが、たった一つの希望なのに。
(いいや、違う。これは悪魔の囁きを告げるもの)
未来の時の中で、過去へ向けて送り続けるメール。
(結果を知りながら、自らを罠に誘う自虐的なメール)
たった一つのメールは、無限の過去に生きる私へ繋がる。
(これは奇跡。違うわ、間違いなく悪魔の所業)
だけど私は、愚かに繰り返す。
(分かっていながら、ただ己を呪い)
忠告を嘲り、甘言を受け入れ、何も変えない。
(違う、忠告じゃない。これは己に向けた憎悪)
だから幾度となく繰り返しているのだ。
(本来するべき後悔から逃げて)
最初のコメントを投稿しよう!