3rd Choice..

2/4
前へ
/25ページ
次へ
俺が手にしたアイテムは、どう見てもスマホ。 到底、武器には見えないが…。 「なにそれ?スマホ?」 サユリさんの問いかけ。 「っぽいけど…」 とにかく起動してみる。 ≪はじめに…≫ 説明文のようなものが表示される。 「なになに?…このアイテムは、あなた自身があなたをサポートするアイテムです」 「サポート?」 「うん。って書いてある」 ≪このアイテムには一つのツールがあります。ツールはある機能をもっています≫ 英語を直訳したような日本語…。 海外製品? 「ざっけんなよ、なんで俺がこんなおもちゃなんだよ」 声を荒げるのは不良ジャージ。 その手にはピコピコハンマー。 日本刀を持つ、いかにもガリ勉って感じのメガネくんに迫る。 「き、君が選んだんじゃないのかい?」 「あ?ちょっと気になって取っただけだよ。お前のよこせ。交換だ」 「い、いやだよ…」 「あ゛?」 詰め寄る不良ジャージ。 「っざけんなよ」 ピコピコハンマーをテーブルに叩きつける。 『ピコ……ボッコン!!』 !? なんだ? 爆発?? 『あー、それね。ロシア製の最新兵器。叩いた物質の質量を圧縮して、なんとかが、なんたらでナニナニとか…。とにかく破裂するみたいよん』 得意げなピエロ。 なんだ、それ…。ロシア?兵器? まて、このスマホも? ≪その機能とは、メールのような機能であり、アイコンをタップするとツールが開きます≫ じれったい文章だな。 『そうそう、みんなのアイテムはね、この宴に協賛してくださってる企業様たちからのありがたい試供品です』 ≪ツールでは、3分前のこのアイテムにメールを送ることが出来る、画期的な機能をもっています≫ 3分前? 『それと、試作品もあるので、いいデータとれるように頑張ってくださいね』 ≪しかし、3分前のあなたの行動によっては、今のあなたが書き換えられます。注意が必要です≫ 「ね、兵器とか試作品とか、なによそれ…。あんたのそれもなんかの兵器?」 「そう…かもね」 つまり、過去の自分にメールで連絡がとれる。 でもって、今が影響されて変わるってこと?
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加