3rd Choice..

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『それじゃみなさん。それぞれ好きな部屋に荷物を置いて、ここにまた集合してください』 『ピコリン♪』 受信音? ≪4番はやめろ!≫ 4番? 「とりあえず…荷物おいてこようか」 サユリさんが部屋へと向かう。 向かう先には、4番の部屋。 「ちょ、ちょっと待って!」 「なに?」 「その部屋は…よくないかも」 「なんで?」 「わかんないけど…」 なんてやりとりをしてる間に、ガリ勉が4番の部屋へ入る。 『バタン』 「わかんないって、なによ…」 なによ…。俺も聞きたい… 『ドカンッ』 え? 「ちょ、ちょっと、なに?」 爆発…? 『あー、忘れてました。宴、つまりゲームはもう始まってます。最初は運試し。何部屋か、爆発しま~す』 …!? 悲鳴、どよめき、怒号。 各々、口々になにかを叫ぶ。 まさかとは思ってたけど、やっぱ死んじゃう系の展開…だよね? 「ちょっと!なんであの部屋が爆発するってわかったの?」 「スマホ…スマホにメールが来た」 「メール?」 『ピコリン♪』 また… ≪9番も爆発する≫ 「9番も爆発だって…」 「どういう事?」 「このスマホ、3分後にメールを送る事ができるって…」 『ドカンッ』 9番の部屋から爆発音。 サユリさんと見合わせる顔。 「3分前って…」 そうだ。4番のメールが来てそろそろ3分。 3分前…サユリさんが部屋へ向かう頃!? 慌ててツールを開き文章を打ち込む。 “4番はやめろ!” 送信…。 間に合わなければ、サユリさんは…消える? スマホの画面を覗き込む二人…。 サユリさんに変化はない。 「…ありが…とう」 「い、いえ」 『爆発するタイミングはランダムですからね~。さっと荷物置いて、出てくれば大丈夫かもね。あ、荷物は必ず部屋に置いてくださいね~。で、中にある部屋の鍵を持って出てきてください。じゃないと失格にしま~す』 失格? と、とりあえずメールだ。 “9番も爆発する” 「ウチ、失格でもいいからさ、辞めさせてもらいたいんだけど…」 ギャルがピエロに懇願する。 『じゃあ、しっか~く』 ピエロは、リボルバー式の拳銃を取り出し、ギャルに向ける。 「え?ち、ちょっと」
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