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『パンッ』
そ、そんな…。
「ねぇ、メール!」
そ、そうだ。メール。
あの子の発言をやめさせれば…
≪送信中≫
な、なんだよ。
画面は動かない。
ウィンドウが開く。
≪送信中の場合は他の動作はできません。送信には3分かかります≫
そんな…。
ギャルは、額を打ち抜かれ、おそらく、即死。
サユリさんの顔が赤くなる。
「ふざけるなぁーー!!」
マシンガンをピエロに向け、引き金を引く。
『タタタタタッ』
連射された弾のうちのいくつかは確実にピエロを捕らえた。
しかし、彼は微動だにしない。
『残念。僕は最新鋭の防弾チョッキを着ています。まったく痛くない。科学ってすごいですね。原理はしりませんが』
なんだよ、それ…。
『あなたも失格。と言いたいところですが、今回は見逃しましょう。その勇気、評価します。僕、死んじゃったかもしれませんよ?それでも引き金を引く。そうです。これはそういうゲームです』
そういうゲームって…。
『さぁ、みなさんも、他人を犠牲にして、自分のために頑張りましょう!』
ふざけるな。
そんな声が方々から上がる。
『みなさんこそ、ふざけている場合じゃありませんよ!あと1分以内に入室しなければ 、失格にします』
『ピコリン♪』
サユリさんと画面を覗き込む。
≪7番と8番はセーフ≫
「・・・。」
俺たちは無言でそれぞれの部屋へと入っていった。
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