4th Choice..

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残り30分。 「なあ、やっぱり、あいつらヤリにいかねーか?」 しびれを切らしたのは不良ジャージ。 「だめだ。俺は殺したくない」 「だよな。そう言うと思ったよ。お前、正義感だけは強いもんな」 不良ジャージは立ち上がり、ピコピコハンマーを回転させながら投げ、キャッチしては投げを繰り返す。 「そうゆーとこ、嫌いじゃないぜ」 …。 「でもな…」 !? 「俺の正義感はそこまで強くねぇ」 ハンマーを振りかぶり、俺めがけて振り下ろす。 ハンマーが地面を叩く。 『バンッ』 破裂音。 「おい、迷彩、お前はどうなんだ?」 「俺は…」 動かない、迷彩。 迷っている、といった素振り。 「チッ」 ジャージは、舌打ちをすると、2撃目、3撃目を繰り出す。 サユリさんがマシンガンを構える。 「お前ら、イチャイチャしやがって。気にくわねーんだよ」 ハンマーの標的は、俺ばかりじゃなく、サユリさんにも向く。 「サユリさん、ダメだ!殺しちゃいけない」 ジャージは、キッと俺を睨む。 「おい、てめぇ。なにもできねーくせに、女に守ってもらってばっかりでよ…。えらそーに。死ねやこの野郎」 『ダンッ』 銃声。 サユリさん…ではない。 この音は、ショットガン。 敵チームにいた、黒パーカーの少年。
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