15歳の私へ

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たった二ヶ月前、私は高校生になった。 二ヶ月も経てば当然のように歩き慣れた登下校の道を、一人でとことこと歩いていた。 友達と学校で話していたせいで、すっかり辺りは暗い。 唯一の明かりと言えば、スマホの明かりくらいか。 ふと画面を見てみると、私の元に一通のメールが来ていた。 今時メールなんて、する方が珍しい。 またいつもの迷惑メールだろうか、なんて思いながらメールを見ずに消そうとした。 けれど私は題名を見てその手が止まった。 『飯垣 まいさんへ』 私の名前だ。 漢字もちゃんとあっている。 けれど、そのメールのアドレスは登録してないし、そもそも私は家族以外にメールを教えたことはない。 そんな家族すら、最近はメールで連絡なんてとってない。 何より、家族が題名に飯垣 まいさんへ、なんて書くわけない。 「……」 私は好奇心がくすぐられ、そのメールを開けて見ることにした。
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