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たった二ヶ月前、私は高校生になった。
二ヶ月も経てば当然のように歩き慣れた登下校の道を、一人でとことこと歩いていた。
友達と学校で話していたせいで、すっかり辺りは暗い。
唯一の明かりと言えば、スマホの明かりくらいか。
ふと画面を見てみると、私の元に一通のメールが来ていた。
今時メールなんて、する方が珍しい。
またいつもの迷惑メールだろうか、なんて思いながらメールを見ずに消そうとした。
けれど私は題名を見てその手が止まった。
『飯垣 まいさんへ』
私の名前だ。
漢字もちゃんとあっている。
けれど、そのメールのアドレスは登録してないし、そもそも私は家族以外にメールを教えたことはない。
そんな家族すら、最近はメールで連絡なんてとってない。
何より、家族が題名に飯垣 まいさんへ、なんて書くわけない。
「……」
私は好奇心がくすぐられ、そのメールを開けて見ることにした。
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