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「ただいま」
「あ、お帰りなさいまい!」
リビングから出てきたのは私のお母さん。
最近やけに色々言ってきて鬱陶しい。
「まい、夜ご飯は?あっ、先に手を洗いなさいね。最近風邪が流行っているんだから」
「……」
"うるさいな"
そう言いかけて、言葉を飲み込んだ。
さっきのメールが脳裏に浮かんだからだ。
別に信じてるわけじゃない。
けれど。
「うん、……ありがとう」
とても小さな自分の声。
情けないと思いつつ、それが精一杯だった。
「ふふっいいえ」
お母さんは、優しく笑った。
よく見ると、目に笑いじわがある。
「夜ご飯は、食べるから」
そう言って、二階の自分の部屋に駆け込んだ。
なんだか、泣きそうになった。何故かは分からない。
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