第1章

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僕は太陽の光に照らされて目が覚めた。 いつもより早く、学校に行くまで映画1本観れるくらいの時間の有余がある。 ベッドから降りた。 スマホの目覚まし時計をオフにしてデスクにつく。 テスト2週間前。 勉強しなきゃ。 僕はテストの事を考えながら無意識にスマホを取ってゲームを始める。 テストなんてくそ食らえ、学校なんて早く燃えちまえばいいんだ。 僕はスマホを手にしたままいつの間に学校が燃えてるところを想像していた。 我にかえると、数秒間スマホに映る『ゲームオーバー』の字を睨んでリプレイした。 しばらくすると、兄貴が部屋に入ってきた。 「おはよう」 僕が言う。 兄貴は僕を見る次第部屋を出た。 「何だろう」 僕はスマホに目を落とした。 メール着信アイコンがあり、メールを開いた。 『いいか。これから言う事は、お前の人生に関わる。 とにかく、今日は学校には行くな。 絶対に行くな。 行ったら殺す。』 僕はしばらく止まっていたが、やることは1つ。 早速、迷惑メール通報した。 無事朝食を終えると、僕は制服に着替えてバッグを背負って家を出た。 自転車を出して高校まで猛スピードでとばす。 高校に近づくと、僕は急に左ブレーキを絞ってスリップして止まった。 学校が燃えている。
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