SPICE4

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ぐにゃり。 なすなすと、床に靴底を擦り付ける。 でも、進路方向には、たくさんの人が寝てて。 前途多難。 心が折れそうになっていると、 得能さんがそれに気づき。 「おいで」と、微笑みながら、 手を引いてくれた。 あ。男性と手を繋いで歩くなんて、久しぶり。 大きくて、温かい手だなあ…と。
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