SPICE4

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私の耳の後ろを、スンスンと嗅いで。 彼は何気なく言ってのける。 「ああ、体臭だな、きっと」 「へ?!た、体臭??」 「そうだよ。フェロモン的な。 いいなあ、女って。どんなときでもイイ匂い。 やっぱ、女ってイイよね」 ハイと答えるワケにもいかず。 薄っぺらい笑顔を貼り付けたまま。 前を向くと、川崎さんが頬を膨らませている。
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