SPICE4

26/32
前へ
/238ページ
次へ
相変わらず、ごもっともな意見に、観念して。 やっとやっとで食べ終わると、彼はようやく ニコリと微笑み。 小さな声でこう言った。 「今晩、2人きりで外を散策しようよ」 前回みたく、そう言いながらも 川崎さんが来るんだろうなと思い、快諾したら。 「圭吾には内緒ね」 …そう付け加えられ、 初めて、本当に『2人きり』なのだと理解した。
/238ページ

最初のコメントを投稿しよう!

620人が本棚に入れています
本棚に追加